不登校 卒業式にはどう参加するのか

寒の戻りを経て今日は少し気温も上がり、もう春はすぐそこに。

一年前中学校を卒業した娘。娘の当時の状態はというと、フリースクールへ週2、3回通所、残りの日は学校の別室へ登校する日々だった。体育館での集まりには行けておらず、卒業式はどうするのか問題と向き合うことに。

皆と一緒に通常通り参加する、皆が下校した後校長室で証書を受け取る(親子で)、娘の場合、その頃完全不登校状態ではなかったため、その二つの選択肢。保護者だけが学校に出向いて証書を受け取るパターンや担任の先生が自宅へ持ってきてくださることもあるよう。その子のその時の状況で選んだら良いと思うので、正解はない。娘は皆と通常通り参加する方を選んだ。式練習に参加することになったのだが、そのあたりは娘も納得していた。というかむしろ練習をしておかないと今度は逆に不安になるのだ。練習に合わせて登校、別室から皆に合流するという形だった。娘は発達障害(自閉症スペクトラム障害)の診断もおりており、特性により、前もって知っておかないと不安になる。言い換えれば、前もって流れを知ることで安心して参加できるということでもある。

式当日。皆と参加すると言っていても当日やっぱり無理、となることも覚悟していたが、娘は朝から登校し、予定通り別室からの参加となった。子供たちが入場するまでの時間、保護者席で子供からの手紙を読む時間があった。つづられた内容に胸が熱くなり、涙止まらない私。フリースクールに行かせてくれてありがとう、学校に行けなかったけど元気になることができた、という内容だったと思う。無事、大きな声で返事をし、証書を受け取った。そして式後は長らく入っていなかった教室へ。これも無理しなくて良かったのだが、友達にも会いたかったのだろう、お母さんが近くにいるなら、という条件で教室の席へ。学校からの配慮で、一番後ろの出入り口付近の席になっていた。一人ひとことを皆の前でいうことになり、予想外のことに若干拒否感があった娘。しかし順番がくるとさっと立ち上がり、教室の前へ。「教室にはあまり来れなかったけど、来た時には話しかけてくれてありがとう、うれしかったです。」の言葉にひときわ大きな拍手が送られた。その後楽しそうに友達やクラスメイトと写真を撮る娘。たくさんの人が声をかけてくれる。どうしてこんなに笑顔なのに学校に行けなかったんだろう、どうして教室に入れなかったんだろう、どうして、、、、、が尽きない思考回路に陥りそうになった。仕方ないと思わなきゃ。行けなかった事実は変わらないのだから。

この日、とある場面に遭遇し、考えてしまうことがあった。教室を出た後は校庭で写真を撮ったり、先生と話す時間が設けられた。あるあるだと思うのだが、決められた時間になっても帰る人は少ない。延長になったが、帰宅を促す二回目の放送でもまだ帰りそうにない子が多かった。娘は二回目の決められた時間には校舎をあとにしたのだが、校門である子とすれ違う。不登校の男の子だった。学校と約束した時間に証書の受け取りに来たのだという。本来なら全員下校している時間だったのだ。時々別室で一緒になる娘とは楽しく会話していたのだが、ところで何でまだおるん?とその男の子は娘に尋ねた。まだほどんどの子が校庭にいるよ、と伝えると、まじかーと顔色が変わったその男の子。今のうちにサーっと校舎に入れば誰とも会わなくて済むかもよ、と伝えてバイバイした。下校時刻を延長したことで起きてしまったことだった。正門をくぐらないと学校へ出入りできないつくりということも相まって、嫌な思いをしたであろうその男の子がとてもかわいそうになった。

娘が無事に自分の希望で卒業式に参加できた安心感とともに、どの子のことももっと大事にして欲しいなともつくづく思う一日だった。

どんな形であれ、今年卒園・卒業の皆様、おめでとうございます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました